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【完全保存版】和モノをサンプリングしたHipHop 25選(前編)

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
RYOさん!和モノをサンプリングしたHipHopにハマってるんですけど、もっと色々知りたいっす!

DJ RYO a.k.a Embee
DJ RYO a.k.a Embee
オッケー、和モノをサンプリングしたHipHopを25曲まとめたからチェックしてみてよ♪

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
マージすか!教えてください!

この記事の内容

・和モノサンプリングHipHop Mix【日本のネタ】

・和モノをサンプリングしたHipHop 25選(前編)

・O.C./The Crow

・O.C. & A.G./TIme Travel

・A.G./Party Hard, Hustle Hard(feat. Party Arty)

・AZ/Never Enough(feat.Rick Ross)

・D.L. a.k.a DJ BOBO JAMES/CENTERLINE

・A Tribe Called Quest/Can I Kick It?(J.Cole Remix)

・The Purist/Irish Whip

・Termanology/Ain’t Coming Up Off Me(feat.Wais P & Maino)

・The Alchemist/Backwards(feat. Mobb Deep)

・Jay Worthy,LNDN DRGS,The Alchemist/Stepping Out(feat. $ha Hef)

・Benny The Butcher/Weekends In The Perry’s (feat. Boldy James)

・Dnte/Rothstein Frames

・Curren$y & LNDN DRGS/Sake

・Smoke DZA/No Regrets(feat. Dom Kennedy)

・Monday Night & BhramaBull/Balcony Status

2020年以降、シティポップブームの影響で、海外での和モノ人気が高まっています。

HipHop界隈では1990年代からサンプリングソースとして和モノが使われていましたが、近年の世界的な”和モノサンプリング”のトレンドもあり、和モノをサンプリングしたHiphopに魅了されている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、和モノをサンプリングしたHipHopを25曲ピックアップし、サンプリングソース(元ネタ)、同ネタ使いの楽曲も併せてまとめました。

この記事を読むことで、【和モノをサンプリングしたHipHop】を知ることができます。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
25曲!気合い入れてチェックするっす!

和モノサンプリングHipHop Mix【日本のネタ】

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おかげさまでディスクユニオンさんの「 HIP HOP/日本語RAP 」週間ヒットチャートMix部門で5位にランクインできました(2023/7/7付)。

和モノをサンプリングしたHipHop 25選(前編)

O.C./The Crow

 

収録アルバム Jewelz
リリース年 1997年
プロデュース Showbiz

まずは90’s Hiphopから紹介していきましょう。

この曲のプロデューサーであるShowbizは、かなり早い段階から和モノをサンプリングソースとして使っているんですよね。

O.C.以外の楽曲でも和ジャズやアニメのサントラを使っています。幅の広さは、さすがD.I.T.C.(Diggin’ In The Crates)と言わざるを得ません。

元ネタは「坂本龍一/マ・メール・ロワ」です。

「Havoc(of Mobb Deep)/Hear Dat」も同ネタ使い。

O.C. & A.G./TIme Travel

収録アルバム The Movement
リリース年 2008年
プロデュース Lord Finesse

D.I.T.C.(Diggin’ In The Crates)関連作を紹介。

2008年のリリース当時、僕自身が和モノにあまり興味がなかったので、「へぇー、日本の曲使ってるんだー」くらいの認識でした。改めて聴くと鬼みたいにカッコイイですね!

元ネタは「沢田研二/あのままだよ」です。


「Sega Front Giants/Called Game」も同ネタ使い。

A.G./Party Hard, Hustle Hard(feat. Party Arty)

収録アルバム Everything Berri
リリース年 2010年
プロデュース Ray Berri(Ray West)

引き続きD.I.T.C.(Diggin’ In The Crates)関連作を。

国内でもあまり出回らなかったせいか、認知度も低いアルバムでしたが、新鋭プロデューサーのRay Berri(Ray West)を全面的に起用したA.G.の意欲作と言えるでしょう。今は亡きParty Artyのラップも拝めます。

元ネタは「山下達郎/Dancer」です。

同ネタ使いは以下の2曲。

「Nicole Wray/Can’t Get Out The Game(feat. Beanie Sigel)」

「YNG/Miami(feat. Quest)」

AZ/Never Enough(feat.Rick Ross)

収録アルバム Doe Or Die Ⅱ
リリース年 2022年
プロデュース Baby Paul、Prime

続いて紹介するのはブルックリンのベテランラッパー・AZの2022年作。

Da BeatminerzのメンバーでもあるBaby Paulが生み出す煙たくて硬質なサウンドは、まさにブルックリン全開。客演のRick Rossも野太い声で良い味を出しています。

元ネタは「Time Five/雨上がりのララバイ」です。

「Dnte/Olive Oil」も同ネタ使い。実はこちらの楽曲の方がAZよりも先にリリースされています。

D.L. a.k.a DJ BOBO JAMES/CENTERLINE

収録アルバム Ooparts(Lost 10 Years ブッダの遺産)
リリース年 2011年
プロデュース Bobo James

ブッダブランドのDEV LARGE氏がDJ Bobo Jamesとしてリリースした作品。

DEV LARGE氏は、和モノをクラブミュージックとしても認識していただけに、生前は和モノのDJとしても活躍されていましたね。

サンプリングソースとして自身の中に秘めていた和モノも数多くあったのでしょう。

元ネタは「ハイ・ファイ・セット/スカイレストラン」です。

「J.Cole/January 28th」も同ネタ使い。

A Tribe Called Quest/Can I Kick It?(J.Cole Remix)

収録アルバム People’s Instinctive Travels And The Paths Of Rhythm(25th Anniversary Edition)
リリース年 2015年
プロデュース J.Cole

デビュー作の25周年を記念した特別盤に収録されている1曲。先ほども紹介しましたが、J.Coleは自身の楽曲でも和モノを使っています。

元ネタは「鈴木弘/Romance」です。

同ネタ使いは以下の3曲。

「Dotta The Dealer(feat. Millyz)/Overdue 」

「Curren$y/Hi Top Whites」

「Skyzoo/Everybody’s Fine」

The Purist/Irish Whip

収録アルバム Pyrex Scholar
リリース年 2015年
プロデュース The Purist

ロンドンはブリクストン出身のプロデューサー・The Puristによるインスト曲。コアな作品を扱うレーベル・Daupe!からのリリースということもあり、The Alchemistみたいな雰囲気のサウンドで話題になりましたね。

元ネタは「猪俣猛/Exercise 23 Instantaneous」です。

Termanology/Ain’t Coming Up Off Me(feat.Wais P & Maino)

収録アルバム Term Brady(EP)
リリース年 2015年
プロデュース ATG

現行ブーンバップシーンを代表するラッパー・Termanologyの2015年作。最新アルバム「Rapping With My Friends」でも和モノをサンプリングしていましたね。

元ネタは「宮本典子/My Life」です。

ちなみに元ネタはこちらの英語カバー。元ネタの元ネタですね(ややこしい)。

「笠井紀美子/やりかけの人生」

The Alchemist/Backwards(feat. Mobb Deep)

収録アルバム なし
リリース年 2003年
プロデュース The Alchemist

元々はThe Alchemist自身のアルバム「1st Infantry(2004年)」のために作られた曲でしたが、Mobb Deep名義での「Free Agents The Murda Mix Tape(2003年)」に収録され、そのままお蔵入りになってしまいましたね。

1st Infantryに収録される予定だったことは、レコードのラベルでも確認できます。

元ネタは「本多俊之/Thunder Kiss」です。

Jay Worthy,LNDN DRGS,The Alchemist/Stepping Out(feat. $ha Hef)

収録アルバム Fantasy Island
リリース年 2017年
プロデュース The Alchemist

2017年の超話題作。この作品から和モノサンプリングが一気に世界的なトレンドになっていきましたね。レコードは2ndプレスで帯付きをリリース、現在は高値で取引されています。

元ネタは「マリーン/Stepping Out」です。

Benny The Butcher/Weekends In The Perry’s (feat. Boldy James)

収録アルバム Tana Talk 4
リリース年 2022年
プロデュース The Alchemist

Westside GunnやConway The Machineらと共にGriseldaを牽引するラッパー・Benny The Butcherの最新アルバムから。プロデューサーのThe Alchemistはもちろんですが、Griseldaの周りも和モノサンプリングを好んでいる印象です。

元ネタは「マリーン/Inseparable」です。

ちなみに元ネタはこちらのカバー。元ネタの元ネタですね(再びややこしい)。

「Natalie Cole/Inseparable」

Dnte/Rothstein Frames

収録アルバム Poet Designer
リリース年 2021年
プロデュース DrkTheLegend

カナダはトロントのラッパー・Dnteの2021年作から。アルバム全体を通してほとんどDrkTheLegendがプロデュースを手掛けていますが、和モノサンプリング多めです。

元ネタは「吉田美奈子/Tornado」です。

Curren$y & LNDN DRGS/Sake

収録アルバム Umbrella Symphony(EP)
リリース年 2018年
プロデュース Sean House

Sean Houseが手掛けるキラキラしつつもレイドバックした空気感のメロウなビートに、Curren$yとJay Worthyの煙たいラップが最高な1曲。

元ネタは「越美晴/追憶」です。

Smoke DZA/No Regrets(feat. Dom Kennedy)

収録アルバム The Hustler’s Catalog 2
リリース年 2021年
プロデュース Harry Fraud

ハーレムのHiphopを牽引するラッパーであるSomoke DZA。和モノサンプリングをトレンドとして取り入れながらも、あくまでハーレムのサウンドに仕立てています。

元ネタは「大橋純子/I Love You So」です。

Monday Night & BhramaBull/Balcony Status

収録アルバム Evolution 4
リリース年 2023年
プロデュース BhramaBull

 

フィラデルフィアのプロデューサーBhramaBullとリッチモンドのラッパーMonday Nightのコラボ作。正統派のサンプリングですね。

高級車やリッチな女性とのデートなどに焦点を当てて、成功するための努力と苦労に伴う報酬についてラップしています。

元ネタは「西城秀樹/Je T’aime」です。

【和モノをサンプリングしたHipHop】プレイリスト

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
RYOさん、和モノをサンプリングしたHipHopの曲はわかったんですけど、またプレイリストとか作っ・・

DJ RYO a.k.a Embee
DJ RYO a.k.a Embee
もう作ってあるから送るよ♪

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
マージすか!あざす!

 

※サブスクにない楽曲はプレイリストに追加できないため、今回の記事でご紹介した内容と多少の差異がありますが、あらかじめご了承ください。

まとめ

【和モノをサンプリングしたHipHop】を25曲紹介しました。

サンプリングソースとして意外な楽曲を選んでいたり、大胆なフレーズの使い方をしていたりして、サンプリングという手法の面白さを再認識できますよね。

お気に入りの楽曲を見つけたら、ぜひサンプリングソースとして使われている元ネタのレコードも探してみてください。

プレイリストもシチュエーションに合わせて活用していただければ幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた!

References

Discogs