・Adi Oasisのプロフィール
・Adi Oasisが歩んできた道
・Adi Oasisの作品
・Adi Oasisのオススメ曲
・まとめ: Adi Oasisはフレンチカリビアンの新星ネオソウルシンガー
独特のリズムと心地良いメロディーで聴き手を魅了するAdi Oasis。
彼女の歌声には、カリブ海に浮かぶ太陽のような温もりと、都会の喧騒を忘れさせる穏やかさが共存し、リスナーに癒しを提供してくれます。
独自の魅力でネオソウルシーンに新しい波を起こしている彼女の音楽は、多くの音楽ファンの心を捉えて離しません。
この記事では、Adi Oasisがいかにして音楽界の注目を集め、フレンチカリビアンの新星ネオソウルシンガーとして輝きを放つようになったのかを紐解いていきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
Adi Oasisのプロフィール
本名 | アデリーヌ・ミシェル・ペトリシャン |
生年月日 | 1985年5月17日 |
出身 | サン・マンデ(フランス) |
主な作品 | アルバム
「Adeline」(2018年) 「Lotus Glow」(2023年) |
Adi Oasisは、フランスのサン・マンデ出身で、現在はニューヨークを拠点に活動するアーティスト兼プロデューサーです。
カリブ海の島マルティニーク出身の父と、フランス南西部の田舎地域にルーツを持つ母の間で生まれたため、自身のことを「文化のぶつかり合い」と表現しています。
彼女の家庭は音楽にとても親しみがあり、小さい頃から3人の兄弟と共に音楽に囲まれて育ちました。
彼女の音楽は、ソウルにルーツを持ちながらも、ジャズやファンク、R&Bといったジャンルを巧みに融合。
リスナーの心に深く響く旋律と、心地よいリズムが特徴といえるでしょう。
Adi Oasisが歩んできた道
幼い頃から音楽が身近な存在となっていたAdi Oasisは、5歳で合唱団に参加し、歌を学び始めます。
成長するにつれて、青春時代にはベースやギターにも親しみ、これらの楽器を自在に操ることができるほど上達しました。
彼女は地道に経験を積み、高校卒業を機に新天地としてアメリカに移住することを決意します。
ニューヨークで音楽活動を開始し、「The Crowd」というグループを結成。
グループとして心を1つにして音楽活動を始めたのですが、ある日バンドのベーシストが急きょ演奏をキャンセルしてしまうというアクシデントに見舞われたのです。
しかし、彼女はベースを手にとって臨機応変に対応し、その音色を響かせました。
まさにベースが彼女の音楽人生に新たな役割をもたらした瞬間といえるでしょう。
その後、彼女は音楽の道をさらに歩み、Nu-Discoバンド「Escort」でベーシストおよびボーカリストとしてのキャリアをスタートさせます。
このバンドでの経験は非常に大きなものであり、更なる飛躍の足がかりとなります。
同時に、彼女はCeelo-Greenのバンドでベースを担当し、さらにAnderson .Paak、Lee Fields、Chromeo、Big Freeda、Natalie Prassといった音楽界の大物たちのツアーサポートも経験。
第一線で活躍するアーティストとの共演を通じて、彼女の音楽観はさらに深みを増していきます。
それから間もなく、彼女は長年抱いていた夢であるソロ活動を開始。
2018年11月9日に、彼女自身の名前を冠した「Adeline」というソロアルバムをリリースし、自身の音楽への思いを形にしました。
このアルバムは、これまでEscortとしての活動で培ったディスコ音楽の魅力が反映されるとともに、古き良きファンクやディスコの要素を取り入れた上で、新しい味わいのネオソウルサウンドを加味した官能的でセクシーな雰囲気を醸し出しています。
順調に見えたAdi Oasisですが、2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが発生したことによって、活動に歯止めがかかってしまいます。
多くのミュージシャンたちがライブやツアーなどの活動を休止せざるを得ない中、彼女は新たな音楽の創造に励むことを選びました。
この期間に彼女はスタジオで曲を録音し、2020年7月10日に「Intérimes」というタイトルのEPをリリース。
その数ヶ月後にはリミックス版「Intérimixed」を発表しました。
Blue Lab BeatsやKraak & Smaakといった才能溢れるアーティストたちのサポートもあり、オリジナル楽曲とは違った新たな味わいを楽しめるでしょう。
2020年9月4日には、他のアーティストとのコラボレーションも果たしています。
アトランティック・レコード所属のアーティストであるKAMUUと共同製作したシングル「Mango」をリリース。
このミュージックビデオはYouTubeで多くの人々に視聴され、発表から1年間で1,000万回以上も再生されるほどの大きな注目を集めました。
2021年に入り、彼女は新しいスタートを切ります。
COLORS SESSIONでのパフォーマンスを成功させた後、シングル「Whisper My Name」を発表し、その年の9月には自らの名を冠したEP「Adi Oasis」からの第1弾シングルとしてリリース。
2022年4月15日には、ステージネームをAdelineからAdi Oasisに改名すると発表。
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写真家ケンダル・ベッセントによる新しい写真とともに、彼女のInstagramアカウントに「TODAY I OFFICIALLY BECOME ADI OASIS」を投稿したのです。
新しいステージネームの由来は、「音楽は私のオアシスであり、ステージは私のオアシスであり、スタジオは私のオアシスなの」と語っています。
2023年6月、「Lotus Glow」をリリースした際のインタビューでも、改名について以下のように振り返りました。
私の出生名はアデリーヌ(Ah-duh-leen)で、アメリカにいた私にとって大きな問題のひとつは、アデリーヌ(Ah-deh-line)と間違って呼ばれ続けることだったの。移民である私は自分の名前の発音に妥協したくないから、それに適応するのは難しかったわ。ソロになった瞬間から、名前を変えたいと思っていたけど、その勇気もなかったし、名前も見つかっていなかったのよ。
私はより強く、より大胆になった。パンデミックも手伝ってか、ある日目が覚めて、オアシスという言葉を見つけたの。この言葉を撤回するつもりはないわ、本当に嬉しいことよ。
Dazed(Adi Oasis gets personal on her sun-soaked new album, Lotus Glow)
Adi Oasisの作品
Adi Oasisの代表作品は、以下の2枚です。
Adeline
自身の名前を冠したファーストアルバム。
ネオソウルを軸に、自身がバンド活動などを通して培ってきた音楽性を発揮した初々しくも貫禄ある作品に仕上がっています。
Lotus Glow
スタジオアルバムとしてはセカンドアルバムであり、Adi Oasisに改名してからは初となるアルバム。
どの楽曲もクオリティーが高く、改めて所信表明したかのような意気込みを感じる意欲作と言えるでしょう。
Adi Oasisのオススメ曲
Adi Oasisのオススメ曲は、以下の5曲です。
「Emerald」
70年代のファンクサウンドを独自の解釈で再構築した楽曲。ファンキーでいながら、品の良さが光ります。
「Echo」
疾走感が溢れるディスコハウス。バンドで培ってきた音楽性の豊かさが表れています。
「Just Another Day」
リラックスしたピアノをベースに、ゆったりとした歌い回しが気持ち良い楽曲。Erykah Baduあたりにも通ずるオーガニックな雰囲気も良いですね。
「Get It Got It」
思わず踊りたくなるようなファンキーなネオソウル。派手になりすぎないサウンドに仕上げる手腕はさすがです。
「Naked(feat.Leven Kali)」
個人的にAdi Oasisで1番好きな楽曲。客演で参加しているLeven Kaliの存在感もバッチリです。
番外編
余談ですが、フランス出身の姉妹デュオ・Les Nubiansについて興味深いコメントがありました。
あなたがLes Nubiansのことに言及するのは面白いわね。彼女たちは私の親友で、私のお姉さんみたいなものなの。彼女たちのバックで歌ったこともあるわ!彼女たちはファッション・アイコンであり、私は彼女たちのそばにいて多くのことを学んだわ。グレース・ジョーンズ、デヴィッド・ボウイ、マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックス、みんな私のアイコンよ。特にヘンドリックスとデイヴィスは、スタイル・アイコンであるだけでなく、この地球上で最高のミュージシャンの1人よ。ジャズの世界では、外見を気にしすぎるとミュージシャンとしての真剣さに欠けるなんてことを言われるけど、それは全くナンセンスな話ね。だからこそ、私は彼らを挙げるのよ。
Adi Oasis on Why ‘Lotus Glow’ Feels Like Her Debut Album [Q&A]より抜粋
(どの曲に参加していたのかは分かりませんでした。。)
参考までにLes Nubiansの代表曲を載せておきます。
Les Nubians「Makeda(DJ Spinnna Remix)」
まとめ: Adi Oasisはフレンチカリビアンの新星ネオソウルシンガー
フレンチカリビアンの魅力溢れる風土から生まれたAdi Oasisは、ネオソウルシーンに新たな彩りを添えています。
バラードからアップテンポな曲まで、優れた音楽性とカリブ海の魂が息づくパフォーマンスは、世界中のオーディエンスに新たなソウルミュージックの楽しみ方を提示していると言っても過言ではありません。
これまでの活動を通じて、世界各地での評価も高まっており、今後の活躍が大いに期待されているでしょう。
彼女の存在は、まさに多くの音楽ファンにとって心のオアシスとなってるのです。
確かな才能と魅力で、今後も音楽シーンに新たなバイブレーションを送り続けるフレンチカリビアンの新星、Adi Oasisから目が離せませんね!
ではまた!
References
Ones To Watch(Adi Oasis on Why ‘Lotus Glow’ Feels Like Her Debut Album [Q&A])
Dazed(Adi Oasis gets personal on her sun-soaked new album, Lotus Glow)
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