・Sampa The Greatのプロフィール
・Sampa The Greatが歩んできた道
・Sampa The Greatの作品
・Sampa The Greatのオススメ曲
・まとめ:Sampa The Greatは次世代を担うフィーメールラッパーの筆頭株
近年、アフリカントライバルなスタイルで人気急上昇中のラッパー/シンガー、Sampa The Great。
いわゆるクセが強い音楽性ですが、彼女の音楽に魅了されている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「Sampa The Greatの過去〜現在に至るまで」をまとめました。
この記事を読むことで、【Sampa The Greatのプロフィールやオススメ曲】を知ることができます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
Sampa The Greatのプロフィール
本名 | Sampa Tembo(サンパ・テンボ) |
生年月日 | 1993年8月9日 |
出身 | ザンビア共和国 |
主な作品 | アルバム
「The Return」(2019年) 「As Above, So Below」(2022年) ミックステープ 「The Great Mixtape」(2015年) 「Birds and the Bee9」(2017年) |
Sampa The Greatは、アフリカ・ザンビア共和国出身、ボツワナ育ちの詩人/ラッパー/シンガー・ソングライターです。現在は、オーストラリアを拠点に活動しています。
保険のブローカーでDJも務めた父と、ダンサーである母の間に生まれ、5人兄弟の真ん中として育ちました。妹のMwanje Temboはシンガーで、Sampa The Greatの作品にもMwanje名義で参加しています。
ラップや歌など音楽における恵まれた才能は、遺伝的な要素も強いのかもしれませんね。
Sampa The Greatが歩んできた道
Sampa The Greatは、2015年にオーストラリアのシンガー・Wallace (別名Wallace Gollan)の2ndシングル「Beauty」に参加し、同年デビューミックステープ『The Great Mixtape』を配信しました。
このデビューミックステープは、のちにメルボルン発のレーベル「Wondercore Island」からCDとレコードでもリリースされています。
2016年1月にシングル「Black Dignity」をリリースすると、立て続けにシングル「Blue Boss」を発表。
この2曲は、BBC Radio 1やオーストラリア最大の全国ラジオ局Triple Jでオンエアされ、瞬く間にオーストラリアのヒップホップシーンでの地位を確立していきました。
2017年ロンドンのヒップホップレーベルNinja Tuneと契約し、同年11月にセカンドミックステープ『Birds and the Bee 9』をリリース。
このミックステープは、2018年3月にオーストラリア音楽賞を受賞し、キャリアをさらに発展させています。
2019年9月、満を持してファーストアルバム「The Return」をリリース。
このアルバムは、オーストラリアの音楽チャートであるARIAチャートで12位を記録しています。
また、翌2020年2月にオーストラリア音楽賞を受賞し、同賞を2度受賞した最初のミュージシャンとなりました。
ファーストアルバムにして誰もが認めざるを得ない、名実ともにオーストラリアを代表するアーティストになったと言えるでしょう。
そして2022年9月、待望のセカンドアルバムとなる「As Above, So Below」をリリース。
自身のルーツや黒人であることの喜びにより言及した本作は、表現者として成熟した彼女の姿を垣間見ることができます。
Sampa The Greatのスタジオアルバム
The Return(2019年)
クラシックなヒップホップスタイル、ネオソウルを軸にしたメロディアスなトラックに、Sampa The Greatの力強いフロウは相性バツグンです。
このアルバムでは、より確かな自分であるというだけでなく、このアルバムに入ったものに対するコントロールが少ないと思うの。どんなプロジェクトでも、自分がどんなサウンドを作りたいかは決まっているわ。どんな楽器で、どんなレコードを作るか、すべて決まっています。でも、このアルバムは、ある種の旅をしているようなものなの。
As Above, So Below(2022年)
ファーストアルバムに引き続きヒップホップやネオソウルを軸としながらも、より自身のルーツであるアフリカンなスタイルが色濃くなった意欲作と言えます。
As Above, So Belowは、自分自身に対してもっと透明であれという呼びかけです。私は、オーストラリアで生活する中で、常にみんなの大使であろうとしました。それが自分のコミュニティであろうと、オーストラリアで育ったアフリカ系オーストラリア人のコミュニティであろうと。黒人の物語をあまり見たことがないオーストラリアの主流派で、初めて黒人として登場するのですから、完璧でなければならない、うまく表現しなければならないというプレッシャーがありました。しかし、多くの同業者はそのようなことをする必要がないことがわかりました。黒人ではない多くの仲間は、「国や人種、文化を代表しなければならない」と考える必要がないのです。オーストラリアに移住し、オーストラリアで育ったわけでもない私にとって、オーストラリアでの特定の生活経験を持つアフリカ系オーストラリア人を代表しなければならないというプレッシャーは、本当に辛いものでした。そんなことでは、誰もうまく生きていけない。ザンビアに帰国して、この夢が最初に始まった理由は、私が自分を表現する方法を知っているのはこれだけだということに気づくまで、私はそうしなかったと思います。サンパを表現するために時間をかけたことが、このアルバムのターニングポイントになりました。だから、自分自身に対してもっと透明であれと呼びかけているのは間違いない。最も自由な自分でいること、それが私の最も激しいアルバムだと思う。そして、自分自身にちょっとだけ愛情を注いであげてください。
Sampa The Greatのオススメ曲
Freedom
激レアなソウル/ファンクの名盤・The Brief Encounter「Visions」を45回転でサンプリングした温かみのある楽曲です。
元ネタはこちら
Final Form
Ghostface Killah「Be Easy」と同ネタのThe Sylvers 「Stay Away From Me」をサンプリングした力強い楽曲。
Ghostface Killah「Be Easy」はこちら
元ネタはこちら
Diamond In The Ruff(feat. Thando, Krown)
オーストラリアのシンガー・Thando、メルボルンを拠点に活動するラッパー・Krownを客演に迎えたソウルフルな1曲。
僕も現場でよくプレイしていました。
元ネタには、実はうっすらと和モノが使われています。
元ネタはこちら
Bona
「As Above, So below」からの先行カットです。アフリカン色強めのサウンドに、Sampaの力強いフロウが映えます。
Mask On(feat.Joey Bada$$)
こちらも「As Above, So below」から。ブンブンに低音が効いたトラックに、徐々に速くなるフロウがクセになります。
Lo Rain(feat.Mwanje)
「As Above, So below」の中で、個人的にイチオシの楽曲です。実の妹でもあるシンガー・Mwanjeを客演に迎え、Sampaの細かくリズムを刻んでいくフロウも最高!
まとめ:Sampa The Greatは次世代を担うフィメールラッパーの筆頭株
作品をリリースする度に進化を遂げているSampa The Great、今後のヒップホップシーンを担うフィメールラッパーの1人であることに疑いの余地はありませんね。
「自分はどこから来て、どこへ向かうのか」、彼女の音楽には自身を探求しながらも、力強いリリックで表現する素晴らしさがあります。
これからの活躍に期待しつつ、作品を聴いて首がもげるまで振り続けましょう♪
ではまた!
References
INTERVIEW: SAMPA THE GREAT EXPLAINS WHY “THE RETURN” ALBUM REPRESENTS HER DUALITY
Sampa the Great on New Album, Zambian Identity, and Becoming the Greatest Version of Herself
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