Hiphop

【2023年2月オススメ新譜Hiphop】The Bad Seed/Something Greater Than Myself

悩めるB-Boy
悩めるB-Boy
RYOさん!2月にリリースされたオススメの新譜HipHopないすか?

DJ RYO a.k.a Embee
DJ RYO a.k.a Embee
2月にリリースされた作品だと、The Bad Seed/Something Greater Than Myselfが良かったからチェックしてみてよ♪

悩めるB-Boy
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マージすか!教えてください!

この記事の内容

・The Bad Seedのプロフィール

・Something Greater Than Myselfのレビュー

・まとめ

今回紹介するのは、ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパー・The Bad Seedが2/6にリリースした「Something Greater Than Myself」です。

The Bad Seedのプロフィール

The Bad Seedは、ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパーです(現在の活動拠点もブルックリン)。

彼のラップキャリアは1998年に、Jean Grae、Pumpkinhead、Krisisなどのアーティストが所属するグループO.B.S.(Original Blunted Soldiers)で始まりました。

グループを脱退後、ソロになったThe Bad SeedはプロデューサーのNottzと共に「For The Kids」や「Uhhnnh」といったシングルをリリース。

その後も、多数のミックステープやアルバムをリリースするなど、アンダーグラウンドでの精力的な活動を重ねて現在に至ります。

Something Greater Than Myselfのレビュー

2/6にリリースされた「Something Greater Than Myself」は、17曲入りのアルバムです。

このアルバムでは、様々なプロデューサーを起用しています。

Team Demo、Murda Megz、Takenotez、JR Swiftzといったヒートメーカーに加え、SnowgoonsやDifuture、Nam Nitty、Jah Freedom、そしてThe Bad Seed自身が発掘したプロデューサー・s-tewe。

全体を通して聴くと、やや一辺倒に感じるかもしれませんが、各トラックが単独でドープなヴァイブを放っています。まさに”ラップエイリアン”の異名を持つThe Bad Seedらしいアルバムに仕上がっていると言えるでしょう。

The Bad Seedは、トラックメイカー選びがすごく上手いんですよね。

現行シーンの流れも意識しつつ、自身のラップスキルやフロウも進化させている、そんな印象を受けます。

それでは、アルバムから何曲かピックアップしてご紹介。

Top Shelf

 


Nam Nittyがプロデュースした「Top Shelf」は、ロッキーの有名なスピーチから始まります。

Let me tell you something you already know.

 お前が既に知っていることを言わせてくれよ。

The world ain’t all sunshine and rainbows. It’s a very mean and nasty place.

 この世は太陽や虹が輝くだけの場所じゃないんだ。卑劣で意地悪な場所だ。

And I don’t care how tough you are. It will beat you to your knees and keep you permanently there if you let it.

 お前がどれだけタフなヤツかは知らんが、お前が抵抗しない限りは常にお前を挫折させ、打ちのめさせ続けるだろう。

ロッキーの言葉にThe Bad Seed自身の経験を重ねているんでしょうね。ベテランならではの重みがある言葉には説得力があります。

曲中で使われているロッキーのスピーチはこちら。

FA & FO


Snowgoonsがプロデュースした「FA & FO」は、アルバムからのリードシングルで、アンダーグラウンドのラジオでもヘビープレイされているヘッドバンガー。

無意識のうちに首を振ってしまう1曲です。Tone Spliffのスクラッチが楽曲をよりスリリングにしています。

Adulting

Takenotezがプロデュースした「Adulting」は、ジョイントの煙を燻らせながら人生における成長や成熟について語りながら、ノスタルジーを与えてくれる1曲です。

Red & Meth

Murda Megzがプロデュースした「Red & Meth 」もアルバムを彩る1曲です。

ヒップホップ界の名コンビ・RedmanとMethod Manのクラシック「How High」を引用し、前述の「Adulting」に続いて「このジョイントはいい感じだ・・」と語っています。

Redman & Method Man「How High」はこちら

Chin Up Bar

 

Team Demoがプロデュースした「’Chin Up Bar」は、The Bad Seedのワークアウトアンセムです。

この曲では、人生の多様性と自身のコミュニティが直面している社会問題に再び言及しています。

Water

 

エネルギーに満ちたアップビートなトラックで、まさに水のごとく流れるようなThe Bad Seedのタイトなラップ。

フックで使われているAudio Two「Top Billin’」の ”stop scheming and looking hard”というボーカルサンプルもとても心地よいですね。

Hello Down There

 

アルバム最終曲「Hello Down There」は、1時間の旅を締めくくるにふさわしいリラックスした内容です。

自身のあるべき姿を語り、アルバムタイトルであるSomething Greater Than Myself=自分よりも偉大なもの」、つまりヒップホップをさらなる高みへ押し上げようとするThe Bad Seedの姿勢が垣間見えます。

まとめ

今回は、ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパー・The Bad Seedが2/6にリリースした「Something Greater Than Myself」について紹介しました。

一貫してストリートに根ざした自身の哲学を語り、どこまでもリアルで正真正銘のラップエイリアンを体感できるアルバムです。

90’s Hiphopを引用した楽曲もあるので、改めてクラシックと併せてチェックしてみるのも面白いかもしれません♪

2月はまだまだ良質な作品がリリースされていますので、僕もコンスタントに紹介していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ではまた!

アルバムの購入はこちらから

References

Raw Side Hiphop

Discogs

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